中学二年生くらいの頃の夏休み、友人と二人で滋賀県の近江八幡まで自転車で行きました。左京区の八瀬というところで後輪がパンクし、そのまま「途中」を越えて、下りに入るとチューブが外れて後輪に絡まり、なんとかちぎったものの後輪はホイールのまま近江八幡まで行くのでした。
今思うと狂気です。しかし、その頃から何か変わったでしょうか。何かは確かに変わったでしょう。でもやはりそのアホさというよりも思い切り、脇目も振らず前に進む情熱のようなものは変わっていません。
その頃、お金は全然持っていませんでしたが、色濃く過ごせた時期だと思います。毎日が楽しく、また、イライラしていました。
スマートに楽しむということはかなりハードルが高いことでしょう。スマートに楽しむというのは、どこか楽しみきれないというフシがあります。
「まあこんなもんだろう」
ほとんどのことが予測でき、また、予想外の展開が起こってもたいていお金で解決できてしまいます。
昔はお金で解決できるという局面がかなり少なく、その穴埋めに相当の頭を使いましたが、今では、あえてお金を使わないという設定にしても「いざというときは」ということが頭をかすめ、どうしてもあの時のような頭の回り方はしてくれません。ということは、それ以上に馬鹿げている設定でないと、「キープ・オン・バカさ」は実現が非常に困難です。
ある程度の年齢になったから「できない」というわけではありません。人の目は気にならないのですが、あくまであの頃に比べて、相当いろんなことが予測できるようになってしまったからです。今考えると、20代の頃に渡航先としてパレスチナにまで踏み込んだのも、そういった理由があるのかもしれません。
でも別に今はそういった刺激が欲しいわけではありません。
あえて「アホなことをやりに行こう」とは思いませんが、結局そういうことを今でもやっています。やはり類は友を呼ぶのでしょう、友人もそういった類の人しかいません。
中学生の時は、よく48時間耐久、72時間耐久と銘打って、夏休みなどにぶっ通しで遊び続けるということをやりました。ともすれば、体力の低下を理由にそんなことをやらないでおこうとなりがちな歳頃に再度やってみようではありませんか。
過去記事⇒キープ・オン・バカさ
「48時間耐久遊び続け大会」、「72時間耐久遊び続け大会」の思い出のひとつ
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